溶接の話

ynfp2005-04-28

最近やっと研究室に慣れてきた菊地です。

その一方、実験と解析の合間を縫って溶接に従事しています。
溶接とはとても面白いもので、「鉄が溶ける」「鉄に熱影響を残す」の狭間の勝負が基本ですが、
2つのバランスが取れないと強度と美しさの両方は得られません。

小生が溶接の面白さとコツに気付いたのは、フレーム合宿の時。自動溶接機ではできない部分のTIG溶接を任され、自信がなかった小生は、台の上で練習を初めてしまいました。その時マイスターの森さんに「そんなやり易い所で練習しても上手くならねぇよ」と言われ、ぶっつけ本番でサスブラケットの溶接に就かされました。
確かに、台の上の溶接とは別世界でした。右手でトーチを持って溶接できない事なんてザラで、
手元が見えにくい、トーチが入らない事も多々ありました。しかし数カ所の溶接を進めるにつれて、『どこに入熱すれば、溶けた鉄どこにが流れるか』がわかってきました。溶けた鉄の気持ちがわかった様なき分です。そうなってしまうと、多少の隙間や穴なんかは埋められる様になり、普通の溶接はお手の物です。

そんな調子で最近は溶接に慣れた感じですが、実はちゃんと溶接箇所に強度を出せているのかわからないので不安です。ドライバーにはマシンが走っている最中に足回りの溶接箇所トラブルを出さない様な運転して欲しいものです。 本末転倒だけど…